~ 理事長のブログ ~

 ⇒ プロフィールはこちらをご覧ください。

 ⇒ ご意見・ご感想はこちら。

2021年08月10日(火)

命への投資

暑中お見舞い申し上げます。
東京オリンピックが終わりました。開かれて良かったと思います。
アスリート全ての人にそれぞれの物語があり、夢や未来への力を頂きました。

東京オリンピックと新型コロナ第5波の波が重なって見え、オリンピックのために感染拡大しているように見えます。たまたまです。私は、無観客のオリンピックにしたおかげで自宅で、家族一緒にテレビ観戦と、外出控え感染拡大予防になっていたと考えています。

安房医師会への文章を書きましたので、皆さんにもお裾分けです。



「命への投資」



 25年以上前、南房総の地に大学病院と匹敵する大きな病院があり、そのために医療費が膨らみ、社会保障負担で地域が潰されると言われていました。しかし、25年経った現在、逆に地域創生のモデル地域となっています。その病院のおかげで命の安心安全が日本一になっており、若い世代の働く場となり地域経済の支えとなっており、地域にとってなくてはならない存在になっています。医療が地域の大きな産業になっているのです。
 世界一の超高齢社会である日本で、若者の10倍以上の医療費を使う高齢者が増えれば、当然医療費が増えるのは当たり前です。しかし、医療費が増えれば医療保険が破綻し、医療崩壊し、日本が沈むという論調が幅を利かしているように思えます。その論調は間違っていると私は思います。間違った論調の結果、過剰な医療費抑制政策がまん延し、薬代を過剰に削られ創薬しづらくなり、人員が過剰に削られて医療現場は疲弊しています。私達は、命への出費を節約しているのではなく、ケチっているという病識を持つことが大切でしょう。  今から4年前、給料の半分を税金でとられ、残った半分で消費税25%を払いながら、世界一幸せを感じる国・デンマークへ行って来ました。デンマークは、教育費、医療費、介護・福祉費がかからないかわりに、高い税金を負担しております。デンマーク人は、負担した税金は戻って来るから良い!そして、国民である自分自身が決めているのだからと笑顔で答えていました。デンマークで学んだことは、国民は必要な負担は納得し、頑張ることです。  命への出費は、命の安心安全のためであり、未来への投資でもあります。社会保障費が膨らめば国が衰退すると言う人がいますが、本当にそんな国があるのでしょうか。私の知っている限りでは在りません。逆に、社会保障の進んだ国ほど豊かになっています。超高齢社会で高齢者が増えれば医療費が増えるのは当たり前で、国民の負担が増えることは仕方のないことで、国民も納得せざるをえません。日本の医療保険は、潰れることはないです。
 新型コロナ禍において、治療薬が無いだけでこれほどまでの萎縮した世界になってしまいました。麻疹が集団免疫をつけるのに5000年ほどかかったことを思えば、新型コロナが落ち着くのに数年で済むはずがありません。しかし、新型コロナにはワクチンがあります。命を守る唯一の方法は、ワクチン接種しかありません。ですので、強くワクチン接種を勧めます。そして、治療薬とワクチンの存在にもっと感謝し、製薬会社を尊ぶべきでしょう。
 新型コロナ感染症は、大切な人と人とをつながることを避けなければならない病気です。人と人とがつながることで支え合い、助け合い、優しい社会が生まれます。「人」という文字には、まさに人と人とが支え合う意味合いが入っております。新型コロナ感染症との闘いは、夢、未来へとの挑戦と言うこともできると思います。私自身、新型コロナに負けずに東京オリンピックを開いて良かったと思います。出歩かず、自宅でゆっくりと家族でテレビ観戦をし、たくさんの夢、未来への力をもらうことができました。よかったです。
 私達は、もう少し、命を守るために負担しませんか。
 今の日本、負担ばかりを気にして、貧乏になっているような気がします。日本には世界一の医療保険があるという誇りを持ち、節約の観点を持ちながら、豊かな日本を創りたいものです。そんなことを、日本一の安房医師会長である原徹先生のもとで夢見ます。








【各月のブログはこちら】
ページのトップへ戻る