~ 理事長のブログ ~

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2020年03月22日(日)

還暦2020

3月15日、とうとう私の誕生日が来た。。。「Just 還」です。。。
赤い帽子と、赤いチャンチャンコが襲って来ました。ついでに、赤いパンツとポロシャツも。
共産党系の赤い病院で医師としてスタートし、赤いプリウスに乗り、どうやら赤が大好き。





60歳、身体は確実に歳を取っております。でも、魂はまだまだこれから、心は20代のつもりです。サザエさんのおジイちゃん波平さん、なんと歳が54歳でツルっパゲで杖を持っています。50年前の平均寿命は約70歳、でも今や平均寿命は85歳になろうとしています。

60歳、現在60歳の人が100歳を迎える確率は、4人に1人だそうです。
なかなか、死ねない時代になりました。でも、確実に年相応に体は機能低下しております。
女性は背が10㎝以上低くなり、男性諸君は小便がチョロチョロになることは間違いない。

おバアちゃんが外来で「目がペチョペチョしている」と言い、なんのこっちゃ?と思っていました。でも、ある時、そうかこのことだったのだぁ~と気づきました。朝、目が覚めると角膜に一枚の膜が引っ付いているような違和感、顔を洗っても直ぐには取れないのです。

千倉と東京の間を往復しているのですが、目的地に着いても直ぐにスクっと降りて、颯爽に歩くことができなくなっております。でも、まだ、膝も腰も痛くないので、3.9Kmのサンキュー・ジョギングは体と頭にカツを入れるために走っております。

右の硝子体出血を患ってから、老眼も進行しました。強度の近視でしたので眼鏡を外す生活など想像できなかったのですが、細かいものを見るときは眼鏡を外し、日常生活でも眼鏡をつけない場面が増えました。おそらく、白内障も出てきているでしょう。夜が苦手です。

嗚呼、尿線も細くなってきました。膀胱も過活動になってきているようで、突然暴力的な尿意が襲ってきてチビっちゃいそうになります。まだ、失禁したことはないのですが、人影の少ない駐車場の端っこで人知れず立ちションしたことがあります。

身体は確実に歳を取ります。でも、各臓器の機能低下と上手く付き合いながら、自分の人生を上手く生きたいと考えております。36歳の時に開業医になり、48歳の時に元気になり笑顔一杯になる施設を創り、60歳で無色透明のゴチャマゼケアを提供してきました。

これからの12年が、開業医にとって実りを付ける最も大切な時期だと思います。
私の仕事は地域医療、地域に出て行き、地域の人の命を守り、地域に笑顔があふれる地域にしたいと願います。この12年で、命に優しく、心豊かな、幸せを感じる地域を目指します。

それにしても、秘かに60歳を祝おうと思っていましたが、たくさんの方から応援メッセージを頂きました。いろいろな人とつながっているのですね。有難いものです。
歳を意識し、歳に負けずに、チャレンジします。健康に注意しながら、長生きを目指します。

ところで
みなさんにも還暦グッズを紹介しますね。








2020年03月06日(金)

新型コロナウイルス感染症・夢くらぶ編

コロナ、コロナ、コロナ・・・っと、コロナばっかりの今日このゴロ
コロナ来るな、コロナ来るな、コロナ来るな
でも、コロナ来ちゃった。当分、コロナいるんだロナ。

コロナにかかった8割は、軽症で良くなってしまうとのこと。
私たちは大丈夫。死ぬことはなく、また元気になる。
でも、80歳以上の高齢者が重症化し、死んじゃうかも。

「夢くらぶ」という名前の老人保健施設を持っています。治療過程で萎えてしまった身体と脳と心を、リハビリをして元気にさせ、ご自宅へ帰っていただくリハビリ施設です。歩けなくなった身体を歩けるようにさせ、虚ろになった眼を輝かせ、笑顔を復活させる施設です。

人生の大先輩である高齢者は、人生の最期は自宅でと望んでいます。にもかかわらず、ご本人は自宅へ退院を希望しながら家族の不安のため、一度の在宅復帰のチャレンジもせず、後方病院、後方施設へ消えて行ってしまう今の日本です。在宅看取り率は、たったの9%ほど。

だから、在宅療養を支えるリハビリ施設を創りたいと考え、2006年に老人保健施設「夢くらぶ」をオープンしました。在宅復帰支援施設としてリハビリを行い自宅へ、在宅療養支援施設としてショートステイをガンガン行い、笑顔元気リハビリセンターを運営しています。

とはいえ、夢くらぶの定員100床のうち長期療養のベッドは70床ほどとなっています。
残り30床で、在宅復帰のためのリハビリ・ミドルステイとショートステイを回しています。
夢くらぶほど、在宅復帰とショートステイを頑張っている施設はそう多くはありません。

新型コロナウイルス感染症の80歳以上の致死率は15%、結構高いです。また、ダイヤモンドプリンセス号を思うと感染力は弱くはなく、夢くらぶで発症したら10人ほどが新たにかかり、5人ほどが肺炎となり、2人が肺炎で亡くなると予測しています。

安房地域において、新型コロナ感染症に備えたベッドは亀田メディカルセンターで3床、富山国保病院で1床の計4床しかありません。つまり、一施設で新型コロナウイルス感染症が出たら、それだけで定員オーバー状態となり、安房地域は機能不全状態に陥ります。

夢くらぶ、現在の面会制限はレベル4と一番厳しい制限状態をとっています。面会謝絶です。友人、親戚の面会は断るのは当然で家族の面会までも断り、業者、行政の立ち入りも原則禁止としています。外からのコロナウイルス持ち込みする危険性ゼロを目指しています。

夢くらぶの内部と外部とのやり取りが新型コロナウイルスの感染をおこすリスクとなりますので、ゴチャマゼを避けるためにショートステイを禁止にせざるを得ないかもしれません。つまり、ショートステイをミドルステイにかえるか、在宅で頑張るしかなくなります。

もし、入所してくるのならば最初の2週間は個室管理となり、食事も寝食分離と日頃叫んでいますが部屋で摂ることになるでしょう。そして、入所者をできるだけ小さい集団に分けて固定し、マスクを着けて、同じ決まったスタッフでケアを提供することになるでしょう。

スタッフも、朝に体温を測定し、夢くらぶに入る前にもう一度体温を測定し、37度の熱があったら休んでもらいます。体調が良くなければ勇気をもって休むようにしてもらいます。
なぜならば、迷惑をかけると悪いからと仕事をしてしまうと新型コロナ感染症が起こるからです。

私たちスタッフは死にません。助かります。ただ、私たちを通じて新型コロナウイルスが侵入し、高齢者に肺炎を起こし、死亡者をつくってしまう可能性があります。だから、高齢者の命を守るために、私たちは緊張感をもって感染予防策を徹底しなければなりません。



もう一つ、大きな心配があります。デイケアです。
デイケアは、ゴチャマゼの極めで、様々な家庭から高齢者が来られ、一緒にお風呂に入り、一緒に食事を摂るところです。感染爆発する温床となりえます。

デイケアの運営、手指消毒は当たり前、マスク着用を要請します。認知症などでマスク着用を拒否する人は集まらせ、利用者同士をできるだけ離して着席していただき、食事はテーブル形式にするのではなくカウンター形式で同じ方向を向いて、換気、加湿することが大切でしょう。

実際に新型コロナ感染者が出たら、デイケアは休止になるでしょう。
夢くらぶの老人保健施設本体で出てしまったら、どうなっちゃうのか考えるのも怖い。。。
とにかく集団を小さく、固定化することで、濃厚接触者を少なくする工夫が必要でしょう。

マスクは足りなく購入できない。手指消毒のアルコールも購入できない。こんな中で・・・。
老人施設での新型コロナ感染症のブレイク、どこかの施設で必ず起こるでしょう。
そしたらどうしたらよいのか。。。テレビで土下座をしながら陳謝する姿が見えてくる。。。

休校になりながらも、カラオケでマイクをみんなで回し使い、唾を飛ばしながら熱唱している子供たち。これが、今の日本。おそらく、子供たちは感染しても死ぬことはないだろう。
その普通の子供たちにも、普通の未来が待っているのだろう。

今の豊かな日本をつくって下さった高齢者の命を守るために、医療・介護のスタッフが命がけでケアを提供しています。でも、マスクも手指消毒薬も十分に購入することができない。
国は、もう少し、高齢者の命を守るために最大限の配慮をし、私たちに安心を提供すべきです。

これから襲ってくるだろう新型コロナウイルス感染症のことを考えると、不安になります。
あるのに無くなるティッシュ、1か月の休校措置、感染拡大をゼロにしようとする無理。
子供たちの命は、まず助かります。問題は、高齢者の命をいかに守るかが問われていないことです。

トップは、常に希望の光を呟かなければなりません。
コロナ、コノヤロ。コロナ、コノヤロ。コロナ、コノヤロ。
パロマだの、リンナイだの、コロナだの、瞬間湯沸かし器でイチコロナ!


2020年03月03日(火)

へんな3月2020

本日は3月3日、節句です。
正月、成人式、節分、バレンタインデー、そして節句とイベントが続きます。
その間、恵方巻を食べ、チョコを食べ、いちご狩りに行きます。メチャ、忙しいです。

我が家にも姫がいます。高校1年の姫ユメ、小学校4年の姫ココロ、そしてご主人様の元・姫。
ユメもココロも新型コロナ感染症で学校が休校となり、自宅で過ごしています。
1か月間の春休みは、今まで経験したことがない長期春休みとなります。

長女であるユメは、月曜日の朝5時の東京行きのバスで登校し、週末に千倉へ戻って来る生活をしております。次女であるココロは、3月末に行われるバレエコンクールに向けて週3~4日のレッスンをこなしております。二人とも忙しい毎日を過ごしていました。

今回の、今まで経験したことがない新型コロナ感染症による休校のため、この1か月間、自宅での待機となります。長~い1か月間となるでしょう。初日である昨日、二人とも一緒に仲良くテレビで映画を観て、ココロは2時間ほどの昼寝をし、ユメは本を読んだようです。

自分自身の子供の頃のことを思い出すと、休みの日は何もせず、昼寝ぐらいをして、とにかく長~い一日を過ごしていました。思い出には、何も残っておりません。
本も読まず、何もせず、ただ、この千倉からいかに抜け出るかを妄想しておりました。

ユメ、結構充実した昨日を過ごしていたようです。
100点満点で何点の一日だったのかという私の質問に、「70点ぐらい」と答えました。
たいしたものだと思います。私は0点と言うのも寂しいので、10点ほどと答えるでしょうか。

2020年3月、初めて経験するヘンテコなこの1か月間をどのように過ごすか。
松永家としてチャレンジしてみよう。何ができるのかな?
ユメとココロ、ケンカしながらも結構仲が良いようです。試される1か月間、楽しみませう。



3月1日、「翁霞」という祇園料亭米を食しました。
美味しかった。

テレビ東京のカンブリア宮殿という番組で、パンに追い抜かれ先細りしてきている米の逆襲が放映されていました。米、普通はコシヒカリなどのブランド米。紹介されていたのは、各種特徴あるお米を黄金比でブレンドされた、京都祇園の三ツ星割烹料亭でも使われるブレンド米でした。

ワインと同じで、カベルネ、ピノなどの単一ブドウで作るワインも良いのですが、カベルネ、シラー、メルローなどの複数品種のブドウから作るボルドースタイルのワインも美味しいです。評価の低かった日本のブレンド米を押し上げてくれた「翁霞」を、早速、取り寄せ、食しました。

もともと松永家は、父の影響でご飯は柔らかめとなっています。
しかし、私は、ラーメンの麺は太麺が好きで、固茹でが好きです。博多ラーメンの細麺でゆうと粉落としです。良く茹でナポリタンスパゲッティよりも、アルデンテのパスタが好きなのです。

ですので、今回のブレンド米「翁霞(おきなかすみ)」、アルデンテにしました。
外硬内軟、ふっくらと噛み応えのある食感、糖質制限をしているはずの私は梅干をオカズに2杯ご飯を食べました。おかげで、この週末、予定より体重が2Kg増えました。

3月、新型コロナウイルスのおかげで普通でない1か月間を過ごすことができます。
週末のイベントは中止、講習会も中止。ボストン留学も中止。すべて中止。
おかげで、家族全員が一緒になる時間が増えました。

普通ではない、へんな、この3月が思い出深い一月になれるよう、工夫をしませう。


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