~ 理事長のブログ ~

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2015年1月25日(日)

OLD-NEW

開業医の世界はclosed society であるため、カビ易く、縮小する方向に、バランスを崩す危険性をはらんでいます。 その閉ざされた社会に窓を開け、風を入れて健全状態を維持しようと、週1日東京へ研修に行ったり、学生、研修医の受け入れを行っています。

SONYを辞めて医師となり、亀田メディカルセンターで初期研修医、現在、聖路加国際病院で呼吸器内科を専門にしている谷川先生が、 3日間の地べたにメリ込んだ地域医療を学びに来ました。 私の行っている地域医療に関して、欠点、改善点がないか助言を求めました。

谷川先生は、「先生の行っている医療は素晴らしい。ただ、先生の考えている思い、理念を現場のスタッフがどれぐらい理解しているのかが気になる。 是非、全てのスタッフに先生の思いを伝えてください。」と言いました。

それから毎年、年頭に、全スタッフを集め、私の思いを伝えることにしました。
今年も、1月23日(金)にお話をしました (後日、徐々に、書きこんでいきます)。

私たちの進むべき方向、私の思いをどれくらい理解してくれたでしょうか。期待します。
これから、家族同様のスタッフと共に理想の医療、ケアを求め、社会貢献をしていきます。

笑顔グループの運営方針演説のために、それなりの準備、気合、時間を割きました。 翌日の土曜日、夕寝を2時間ほどした上に、夜普通に寝ました。疲れていたのでしょう。
昨晩、飲んだワインが1995年もの、Beaujolais Nouveau ボジョレー・ヌーヴォー。
軽めのボトルに、お味は私の御主人様(妻)のような味で "OLD-NEW"でした。

けっこう美味しかったです。

2015年1月19日(月)

1995年

今から20年前となる1995年は、社会的にも、私にとっても大きな節目の年となりました。

1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災が起こり、その当時に住んでいた東京も大きく揺れたことを覚えています。 被災1週間後、一番犠牲者を出した東灘区にある住吉病院に医療支援に行きました。
途中の大阪までは被災の臭いはまったくせず、阪神電鉄は途中の青木(おおぎ)駅までしか通っていませんでした。 その青木駅から住吉病院まで歩いて向かっている途中、戦後の廃墟のような世界が広がっていました。 2階建ての1階部分が潰れている家、「生きとった!よかった、よかった」と市民同士が抱き合い、 家族・友人が亡くなっていることを涙を流しながら語っていました。 病院では、被災者でもある地元医師が、御自身の家族が被災者となっているにもかかわらず、 不眠不休で家にも帰らず医療活動を行っていました。ただ、ただ、普通に生きていることが有難く感じました。

3月20日には、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起こりました。 私の外来にも、軽症ではありますが、事件に巻き込まれた電車に乗っていた患者さんがきました。

そして6月、私の父が交通事故を起こし、鴨川の大病院に入院しました。
父は、特別病室のベッドの上で仁王立ちし、部屋の片隅で小便をし、夜中でも吠えていました。
千倉を捨てて東京へ出て行った私は、父がやっていた松永医院を閉めるために、患者さんの紹介状を書くために戻りました。 松永医院を閉めるために、一時的に千倉に戻った・・・。
そのはずが、現在、千倉にいます。今では、どっぷり千倉につかりきっています。

あれから20年、いろいろありました。思いもよらない人生の流れもありました。
ただ、自分の決断で選んだ人生を、後悔しない生き方をしようと思いました。
そして、今、自分が決断してきた人生は間違っていないと確信しております。

これだから、人生は面白い。

(もうじき千倉はお花の季節・・・)

2015年1月10日(土)

正月のおもてなし

今日は1月10日、土曜日。早いもので2015年も残すところ355日となりました。
この残された355日が充実した一年になるよう、精一杯生きて行こうと思います。

2009年 松永医院を移転リニューアルして松永醫院となり、6回目の正月を迎えました。
おろしたての真っ白いパンツも黄ばんでくるころです。 しかし、森さんをはじめとするスタッフが、日々清掃してくれるおかげで綺麗を維持しております。ありがとう。
ですので、松永醫院は新品同様、私の妻同様と考えております。



良い診療所にしようと、日本一、地球一の診療所にしたいと日々努力し、試行錯誤をしております。 そのためには、私一人の努力だけで達成することはできません。各スタッフの創意工夫が必要となります。

「診察まで2時間以上待った!」という文句を言われます。申し訳ないです。
待つ時間の中で少しでも癒すことができるよう、スタッフも工夫をしております。
外来事務スタッフの季節を感じさせるおもてなし、正月のお飾りをご紹介します。

2015年1月5日(月)

ようこそ2015年

あけましておめでとうございます。2015年が始まりました。
「いのちに優しく、こころ豊かな、しあわせを感じられる地域を創る」ことが私の願い。

大きな目標が4つあります。すべて地域へとつながっています。

#1.医療の質を上げる
#2.教育へ 特に小学校教育へ
#3.旧・忽戸(こっと)小学校校舎の再利用
#4.医師会活動

#1.医療の質を上げる
 医師として、いのちを助けるための医学的知識をバランスよく身に着けよう。いのちを支える医療である、地域包括ケア(ゴチャマゼ・ケア)の質を高めよう。

#2.教育へ 特に小学校教育へ
 地域医療があるように地域教育という言葉があって然るべきだと思う。地域とつながっている教育、それが小学校教育だと思う。子どもたちに優しさの芽を植え付けたいと思う。

#3.旧・忽戸(こっと)小学校校舎の再利用
 「コットン・プロジェクト」と名付け、地域の茶の間として再生させよう。

#4.医師会活動
 状況に応じて、再開するかもしれません。

…・…・…
本当は、これを一番に持って来なければならないことだと思います。

私は、私を支えてくれる全てのスタッフの人生を守ります。
スタッフは空気中の酸素、彼等、彼女等なくして私の存在はないです。感謝します。
この一年を、楽しく、工夫を凝らして、笑顔をたくさん集めませう!

(2015.01.01 南房総に降った雪 … 娘たちが作った雪だるま)

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